6時にフランクフルトに到着しました。思ってた以上に寒い。早朝だからかと思っていたけれど、結局一日中寒かったし、現地の人はダウンジャケットなど完全に冬の格好をしています。服をあまり持ってこなかったので、心配です。まずは少しはユーロ持っていたほうが良いと思い、一万円をユーロに両替しました。しかし、渡されたのがたったの43ユーロ。ちょっとパニックになって受け取ってしまいましたが、レートが悪すぎる。手数料が4.95ユーロ引かれていましたが、それでも1ユーロが200円以上になります。やばすぎる。もう両替したくない。
空港から市内へは電車で行きますが、まず到着した第2ターミナルから第1ターミナルまでバスで移動しないといけません。その上で、地下1階の駅で切符を買うわけですが、英語を選択しても絶妙にわかりづらくてうまく買えません。ネットで調べても券売機の表示が微妙に違うし。弱っていると、怪しいドイツ人のお爺さんが、自分は5人まで使える切符を持っているので、5ユーロくれたら一緒に行けると声をかけてきました。いかにも怪しいのですが、5ユーロ渡しましてしまいました。すると切符もくれずに付いてこいとホームまで一緒に行く羽目になりました。途中で日本人のJリーガーと一緒に撮った写真を見せてきて、アジアでよくある詐欺師のパターンです。もうダメだと思いました。しかも、1等車に行くではありませんか。改札来たら罰金なので、大変なことになります。出発後もおじいさんは怪しい英語でいろいろ話してくれますが1/3も聞き取れません。しかも途中で改札がありました。そこでお爺さんはカードを出すと、問題なく改札は終わりました。本当に大丈夫だったんだと、ホッとしました。結局終着の中央駅まで一緒に乗ってくれて、普通に良い人でした。

駅を出たら、とりあえず駅近くのホテルに行きました。駅前は治安が悪いと聞いていましたが、そもそも人があまりいないです。ホテルはチェックインが2時からだというので、フランクフルトを散歩することにしました。EU銀行の前を通り、レーマ広場に行きました。レーマ広場は第2次世界大戦前の街並みを再現した広場です。イベント会場のようになっていましたが、朝早かったのでほとんど人がいませんでした。そのまま大聖堂に行きました。大きくて立派です。行くところがないので、ゲーテハウスの前を通ってマインタワーまで行きました。日曜日の早朝なのでやっていないせいもあり誰もいませんし、いたとしても普通の高層ビルだと思います。総じて大した見どころはなく、全部で1時間程度で歩いて回ってしまいました。そのまま駅まで歩きましたが、駅前通りの一本北側の通りが噂の治安悪い通りでした。一見してヤバい場所であることがすぐにわかります。早朝なのにピンクのネオンが光っていて、風俗街です。ヤバい人が道にたくさんいて、マリファナを吸っています。目を合わさないようにそそくさと退散しました。夜にあそこを通るのはマジでやめたほうが良いと思いました。

この時点でまだ9時台だったので、ケルン行きの電車まで4時間以上あります。他にやることもないし、外は寒いし、治安悪いし、最悪です。そこで、早く出発してアーヘンに行けないか検討しました。すでにケルン行きのチケットは往復で買ってあるのですが、ケルン滞在時間は3時間半です。ケルンからアーヘンまでICEという新幹線みたいな特急電車でも30分以上かかります。アーヘン駅から大聖堂まで徒歩15分なので、行って帰るだけで1時間半かかります。実質的に無理だとわかります。そこで、新しくチケットを買い直すことを考えました。ドイツのチケットはJRと違い非常に複雑で、同じ区間でも予約するタイミングで値段が変わります。また、1番安いチケットだと返金や列車の変更ができません。日本人の感覚だと自由席なら乗れそうなものですが、飛行機と似ている料金体系ですので、諦めて新しく買い直す必要があります。料金は片道で15000円ほどですが、それで世界遺産が一つ見られて時間も無駄にしないのであれば良いかと考えました。そこで、ドイツ鉄道アプリでチケットを買いました。ところがここでエラーになりました。DBで買おうとすると毎回不正利用の疑いで要確認になることを忘れていました。今回も不正利用の疑いで利用停止になってしまいました。日本だとここでフリーダイヤルに電話して二重認証で停止解除するのですが、ここはドイツですのでフリーダイヤルにかけられません。何度もトライしましたが結局できず、AIチャットボットは同じ返答しかせず役に立たず、諦めるほかなくなりました。幸いカードを2枚持っていますが、現金の両替レートは悪いし、かーどは使えなくなるし、散々です。結局アーヘン大聖堂は諦めました。ダラダラして時間を潰し、1時過ぎのケルン行きの電車に乗りましたが、この電車も20分近く遅れました。眠気が出てきてヤバいです。ちょっとしたサンドイッチも7ユーロ以上しますので、買う気にもなりません。スーパーもないです。ドイツはなかなか旅行にはキツイ国だなと思いました。

ケルン行きの電車に乗ったらすぐに寝てしまいました。隣の席の人が降りてくれたので起きることができましたが、乗り過ごしたら大変です。途中ボンを通過しましたが、西ドイツの首都だったのにあまり見どころはないようです。ケルンは駅が複数あり、今回着いたのはケルンmesse駅で、川の逆側になります。川の対岸から見るケルン大聖堂は存在感があり、期待が持てます。

橋を渡ると、前情報通り、大量の南京錠がフェンスにかけられています。もうこれ以上かけることは無理ではないかと思える量です。毎年フェンスを新しくして南京錠を高く売れば儲かるだろうにと思いながら橋を渡りました。

ケルン大聖堂は近づくととんでもなく大きいことがわかります。大きさのみならず2本の尖塔を含めた造形が荘厳で、ゴシック建築の傑作と言われる意味がわかります。さすが世界遺産です。しかも入るだけなら無料です。高い天井や柱だけでもとても美しいです。

そしてステンドグラスが光で美しく輝き、とても神秘的です。東方三博士の遺物というのもあり、とても見応えがありました。大聖堂はどこもそれなりにすごいのですが、ケルン大聖堂はステンドグラスが印象に残りました。

この後外を一周しましたが、個人的には南側の遠目からが1番映えるかなと思いました。しかし、とにかく寒いし疲れているし眠いし、さらには小雨まで降ってきたので、諦めて駅に入りました。この時点で1時間半ありましたが、幸いベンチが空いていたので、座って日記を書いて時間を過ごしました。フランクフルトは観光する価値がないので、もしフランクフルトに滞在するのであれば、早々にケルンやアーヘンに行くのが良いと思いました。ただし、電車の予約が悩ましい上に、結構遅れるらしいです。今日も遅れました。当日予約は難しく、値段も高くなるので、ある程度余裕もって組むのが良いと思います。観光自体は2時間あれば十分だと思いました。

予定通りの電車でフランクフルトに戻りました。が、もちろんこの電車も10分遅れて出発しました。途中もちょくちょく停車して到着時刻が遅れていくことが何度ももありました。最終的に50分遅れで21時にフランクフルト駅に着きました。ドイツ人は電車が時間通りに動かなくて困らないのか不思議です。ほぼ2日しっかり寝ていないので、いつフランクフルトに着くのかわからない状況が本当に辛かった。
結局1日ほぼ何も食べていませんでしたが、遅い夕食を駅の売店で購入しました。サンドイッチと水で2500円とか、やばすぎる。ホテルに着いて無事部屋に入ると、部屋にはトイレとシャワーがありました。よかったー。この年でドミトリーは無理だなと思いました。時差7時間あるので、夜10時でも日本だと朝5時です。32091歩も歩いていました。とにかくいろいろと疲れすぎて、すぐ寝ました。



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