知床旅行 2日目

学会旅行記

知床2日目です。

9:15発に知床観光の目玉の知床クルーズに予約してあります。

昨日早く寝たおかげで5時に起きました。曇りですが、まずまずの天気です。

朝風呂に入り、朝からビールを飲もうとラウンジに行きましたがアルコール類はおいていませんでした。残念です。

ゆったりしていると、なんと遊覧船運航中止の連絡が来ました。やはり死亡事故のせいで運行基準が厳しくなったのでしょうか。知床遊覧船が今回の旅行のメインだっただけに非常にショックでした。とはいえ、何もしないわけにもいかず、とりあえず遊覧船のオフィスに行ってみました。しかし、今日は一日すべての便が中止ですと言われました。あきらめるほかありません。他の遊覧船会社のホームページを見てみましたが、どこも運休でした。

呆然としたまま8:30になり、楽しみにしていたウトロ漁協婦人部食堂に行きます。すでに2組ほど待っている人がいましたが開店と同時に入店できました。9割が3種丼を頼むとのことで、3種丼を頼みました。いくら、サーモンの刺身、サケフレークのサーモン3種が載っています。とてもおいしいです。特にサーモン刺身がおいしすぎる。それで2300円です。毎食ここでも良いと思いました。

大満足して再びやる気を出し、せっかくなので知床五湖に行くことにしました。

途中道に迷ってわき道に入ったところ、普通に熊注意の看板がありました。こんなところでヒグマに出くわしたら怖いなと思いました。

知床五湖は無料の高架木道と、有料ツアーでしか行けない地上遊歩道の2つのコースで散策できます。高架木道は五湖のうち、1つ目の一湖しかみることができませんし、森の中に入ることも地面に立つこともできません。その代わり高圧電線で守られているのでヒグマは安心です。一方、地上遊歩道の大ループコースは五湖から順に一湖まで森の中を歩いて回ります。最終的に一湖からは高架木道を歩くので、両方を散策できます。ですので、時間とお金があるのであれば地上遊歩道の方がおすすめです。

私は遊覧船をメインにしていたので、知床五湖のことはあまり考えていませんでした。ですので寒さ対策はしているものの、わりと軽装で来てしまいました。しかもこの日は遊覧船が欠航になるくらい風が強く、お昼過ぎから雨になるという予報でした。受付の方に聞いてみると、長靴は貸してくれるし、参加大丈夫ですよと言われたので思い切って参加することにしました。約30分後の10時のツアーに参加できるとのことでした。参加費は6000円でしたが、現金のみといわれ焦りました。知床では飲食店など現金のみのお店が多く、現金がないと詰みます。幸いホテルの近くにセブン銀行はあります。

ガイドさんが長靴と雨具を貸してくれました。長靴は無料、雨具は使った場合に500円だけでよいと言ってくれました。まずはヒグマについて講習を受けます。簡単にまとめると、とにかくヒグマに会わないことが重要ということです。そのため、怪しいところでは音をたてたりしてこちらの存在をしらせるようにします。出会ってしまったら刺激しないように下手に動かず騒がずガイドさんの言うとおりに動くということでした。講習をうけると、立入認定証がもらえました。

ツアー参加者は日本人4人と韓国人1人の計5人で、私を含め3人が一人での参加でした。みんな結構しっかりしたトレッキング装備でした。このツアーでは3㎞を1時間半かけてゆっくり歩きます。森に入るとまずは水芭蕉がたくさん生えているエリアを通ります。水芭蕉は一番見頃の時期でしたので、とてもきれいでした。1カ月もたつと水芭蕉の根をヒグマが食べにくるそうです。知床は大地が火山岩でできているので、樹木の根が地下深くに伸びていけないのだそうです。そのため強風で倒された木がたくさんあります。キツツキがあけた穴のある木や大量のカエルの卵などを見ながら、五湖から一湖に向かって順に歩いていきます。ガイドさんが湖のたびに写真を撮ってくれました。1時間ほど歩いて二湖に着いたあたりから雨が降ってきました。しかし、森の中なので全然余裕です。ヒグマに会うこともなく一湖まで無事たどり着けました。湖と山の景色がとてもきれいでした。一湖からは高架木道を歩きます。しかし、高架木道は森の中ではないので、風と雨が突然激しくなります。森ってすごい!ということが実感できました。それでも雨具を使うことなく、無事ツアーが終了しました。

知床五湖周遊ツアーに参加する予定など全くなかったのですが、参加できてとてもよかったです。ヒグマに会う危険を感じながら雄大な知床の自然を眺めつつ、実際に知床の森を歩く体験はとてもよかったです。遊覧船中止に大変なショックを受けましたが、結果的に良い経験ができました。旅というものは何があるかわからないものです。

知床五湖を出発するころには雨風が一段と強くなりました。遊覧船が中止になったのもやむなしでした。知床五湖からの帰り道に知床自然センターがあり、ここからフレペの滝まで歩くことができます。しかし雨でとてもそんな元気はなく、ホテルに戻りました。まずはセブンイレブンで現金を補充しましたが、そこでガイドさんにばったり遭遇しました。ガイドさんたちもずっと森の中にいるわけではないんですね。

まずはお昼ごはんということで、ホテルの近くの道の駅、うとろ・シリエトクの中にあるレストランに行きました。鮭いくら丼がおいしそうだったからです。道の駅内のレストランですが、落ち着いていて余裕で座れます。鮭いくら丼は見た目きれいで味もおいしいです。しかしどうしてもウトロ漁協婦人部食堂と比べてしまいます。サーモンが味付けなしの方が好きな人はこちらでも良いかもしれません。

昼食後は雨がすごくて出歩くことができないため、道の駅の隣にある世界遺産センターに行ってみました。世界遺産について子供でも興味が持てるように展示が工夫されていてわかりやすく説明してあります。知床に関する簡単なショートムービーもありました。知床登山や流氷のシーズンに観光するのもよいなと思いました。

15時過ぎるとお店が閉まり始めます。雨が降っているともう何もする気が起きなくなります。というわけでホテルに戻りました。北こぶし宿泊者には隣のアイスクリーム屋さんでジェラート一つもらえますので、いただいてみました。ピスタチオ味にしました。すごい濃厚ですし、ピスタチオのかけらが結構入っています。すごくおいしかったので、東京など他にもお店があるのか調べてみました。しかし、知床にしかないそうです。

ラウンジで早くビールを飲みたかったのですが、夕飯は車で行かないと雨なのできついと思い、我慢します。お風呂入ったりサウナで整う体験してみたりしてゆっくり過ごしました。たまには仕事を忘れてのんびりするのもよいなと思いました。

ビールが待ちきれないので、6時には夕食にしました。本日は番屋に行ってみました。雨がすごいせいで、営業しているのか外からだとわかりません。入ってみるとまだ早いせいか空いていました。ウニがおいしいと言われ、ウニ、カニ、いくらがのっている三食丼を頼んでみました。おいしいです。でも、知床だからといってめちゃくちゃおいしいウニが出てくるわけではないということがわかりました。形が崩れてしまうのはミョウバンが入っていないせいなので、仕方ないのかもしれません。

おいしく夕食が食べられて満足してホテルに戻りました。ラウンジでビールを飲みながらゆっくりします。途中でかなり酔っ払ったので風呂を挟み、2回目のラウンジタイムに行きました。しかし、どうやらビールなどのアルコール提供は夜10時まで見たいで、下げられてしまいました。つまり、アルコールの提供は15時から22時までということになります。夜通し飲むことはできないみたいです。健康的ですが、欧米人はそれで納得するのか疑問に思いました。というわけで、お酒が飲めなくなりすごすごと部屋に戻り、明日こそ遊覧船観光ができることを祈って寝ました。

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