ヘルシンキ・スオメンリンナ
ヘルシンキ2日目です。本日の目的は世界遺産「スオメンリンナの要塞群」の観光です。ホテルから歩いて、エスプラナーディ公園を抜けて、マーケット広場まで行きました。ヘルシンキは町並がとてもきれいです。路上を走るトラムがさらに異国感を増します。
人が少なくて、マーケット広場のお店も予想よりずっと少ないです。
スオメンリンナ行きのフェリーの時間を確認して、まずは朝食を船着場近くのオールド・マーケットホールで探しました。こちらも人は少なくて、10時前だからなのか、やっているお店が半分くらいしかありません。
それでも安いお店を探して2周くらいして、太ったおじさんがやっている小さなお店に入ってみました。ショーケースのなかにあるサーモンサンドイッチと、フィンランドの伝統料理だという揚げパンみたいな料理を頼んでみました。温めてくれたので、それだけでも嬉しいのですが、どちらもすごく美味しかったです。特にサーモンサンドイッチは、ヨーロピアンテイストながら日本人にもなじみやすい味で最高でした。
その後、スオメンリンナ行きのフェリーに乗りました。どうせ往復するので、1日パスを購入しました。予定ではHSLアプリで購入するつもりでしたが、2段階認証やカード決済時のセキュリティで断念しました。しかし、券売機で簡単に買えるので問題なかったです。
フェリーは2階は外なのですが寒いので1階の室内で待機します。中央は自動車が2台乗ることがでるスペースがあり、自転車も空きスペースに乗せられます。フェリーに乗っている時間は15分くらいで、すぐにスオメンリンナの島に着きました。船着場のすぐ近くに、世界遺産を示す立札が建っていたのでテンションが上がりましたが、意外にも観光客は少なかったです。
まずはビジターセンターに行って地図をもらいました。スオメンリンナ島には現在も800人ほど住んでいるらしく、古い小さな町、もしくは廃墟といった様相です。教会から始まり、ガイドブックに載っているような遺跡を辿って進んでいくことになりますが、正直あまり感動はないです。
しかし、港から離れて後半になってくると、海辺に大砲や土塁などが時を止めたようにたたずんでいて、ここが要塞であったことが実感できるようになってきます。さすが、世界遺産だなと感じられます。
何に使われたかわからない広く暗い洞穴のような部屋や、映画やゲームでしか見たことがない鎖で開閉する城門など、当時の様子を想像するだけてでも楽しいです。
スオメンリンナ島はヘルシンキ湾の入り口にあり、海を眺めれば、戦争で海軍がヘルシンキを攻めるにあたり、ここから戦艦を砲撃できるのは超強力であると感じます。その後、スオメンリンナミュージアムに行きました。しかし、英語の説明を読んでも僕の語学力ではよくわかりません。最後に10分くらいの解説映画が日本語でも聞けたので見てみましたが、あまり頭に入って来ませんでした。要は早くからここは重要な拠点として認識され要塞として改造されたが、実際に戦争で初めて利用された時には旧式の大砲としけった火薬で役に立たなかった、ということみたいです。その後ロシアに占領され、奪い返したことで国民のイデオロギーの回復に役立ったとか。海上要塞の最高傑作と言われていますが、実際にどの程度役に立ったのかいまいちわかりませんでした。滞在時間約3時間、途中雨で体が冷えたり大変でしたが、非常に見応えのある世界遺産でした。なお、中には現在も活躍中の乾ドックや、見ていませんが潜水艦など、他にも見るべきポイントがあり、時間と体力に余裕があれば1日いられるとおもいました。帰りの船は寒さを我慢して2階に座り、スオメンリンナを海から眺めましたが、絵になるような星形の城壁は逆側なのでよくわからなかったです。しかしヘルシンキの街並みは素晴らしく、特にウスペンスキー寺院とヘルシンキ大聖堂が1視野に並ぶのは興奮しました。
その後、ランチタイムの寿司を食べる予定にしていたので、4時までに港の近くにある2大教会を回ることにしました。
まずはウスペンスキー寺院。少し小高いところにあるので、行くのが大変そうに思えましたが、脇に階段があり難なく行けます。近づくにつれその荘厳さに圧倒されます。茶色の建物と緑の屋根で統一された教会は高い塔があり、しかもロシア正教の流れが明らかなフォルムが美しいです。中も宗教画がたくさんあり、豪華絢爛です。
その後、徒歩でヘルシンキ大聖堂へ。意外と遠くないです。ヘルシンキ大聖堂は対照的に白一色でシンプルながら荘厳であり、中もシンプル。ヘルシンキの中心としての威厳を感じます。どちらも無料で中に入って見学できます。
その後、せっかく1日パスを買ったので、トラムに乗ってヘルシンキ駅に戻ります。賑やかな街を通ってすぐに駅に到着。トラムに改札口などなく、パスを持っているだけで自由に乗り降りできるので楽ちんです。でも、歩いてもすぐの距離だったので、結果的にはスオメンリンナの往復にはシングルチケット2回買った方が得でした。
4時過ぎに目的地の寿司屋HARUに到着しました。
先に料金を支払い、その後は食べ放題です。北欧の寿司といえば美味しくなさそうに思いますが、従業員は皆日本人顔でした。ご飯はしっかりした酢飯で、やや固めに握ってあります。おそらく、外人には日本の固さだと崩れてしまって食べづらいのでしょう。ネタはほぼサーモンづくしなのですが、マヨネーズのせたり巻き寿司にしたり、飽きないように工夫されています。意外に美味しかったのが、北欧でよく食べられているニシンの酢漬けのお寿司です。鯖かもしれません。脂が乗っていて普通に美味しい。あと、味噌汁は豆腐とわかめが入っていて、やや薄めの味ですが完璧に日本の味です。2杯も頂いちゃいました。
15カンくらいいただいてお腹いっぱいになりました。これでお値段は13.9ユーロ、物価の高い北欧ではかなりお得です。実はHARU以外にもお寿司屋がいくつかあり、どこも似たような感じです。ヘルシンキ以外にも北欧には結構郊外も含めどこの町にも寿司屋は1軒はありました。サーモンが美味しいので、相性が良いのでしょう。
満腹になりホテルで一旦休憩後に、夜はカンピをお散歩します。最後にヘルシンキ駅前の北欧感のある景色を写真にとって、スーパーで買い物して帰宅しました。
本日の歩数: 23960歩
本日の宿: Omena Hotel Helsinki Lonnrotinkatu
本日の出費:
朝食 5.5€
フェリー 9€
スオメンリンナミュージアム 8€
夕食 13.9€
スーパーで買い物 5.22€
ホテル宿泊費 16505円
合計 23165円
コメント