4/8(土) 4日目
4/8・9はスケジュール的に時間に追われる形になります。
私は、旅はゆっくりしたい派なのですが、今回はそうもいきません。
本日は雲仙・島原めぐりですが、レンタカーの店舗が18時に営業終了してしまうため、それまでに長崎に帰ってこなければならないからです。
7時に起きて、さっそく島原に向けてレンタカーを走らせます。
なれない道ですが、さほど混んでいないので、ストレスなく運転できます。
高速道路使うのかと思っていましたが、カーナビの指示通り進んだ結果、高速道路には乗らずに島原半島に着きました。
最初の目的地は雲仙地獄です。カーナビに従っていくと雲仙の山道を通ります。道があっているのか不安になりましたが、9時前に雲仙地獄に到着しました。
9時から駐車場に人が来るようですが、問題なく駐車できました。
あちこちの地面から湯気が噴き出ていて、植物はガスのせいで生えないので地面がむき出しになっていて、たしかに地獄があるとすればこんな光景なのかもしれません。
しかし、朝早いこともあり、空気は爽やかで遠くの山の緑もまぶしく、見たことのない景色にわくわくさせられます。
一通り歩いても30分程度の広さのエリア内に、お糸地獄や大叫喚といった、終末的な地獄絵図を連想させる湯気出現ポイントが複数あります。
島原はお店がやっている時間に訪れないといけないので、先に雲仙を廻ってしまおうという目的で早朝に雲仙に来たわけですが、結果的に正解でした。
雲仙地獄は早朝がおすすめです。人がいないので、地獄感を満喫できます。
のんびり散歩していると9時過ぎましたので、雲仙温泉の外湯に入浴。この時のためにタオルを持ってきてよかった。
雲仙地獄の向かって右手の奥に外湯があります。200円払って入浴できます。9時過ぎに訪れた際には先客が2人いました。
お湯は熱めで、芯からあったまります。いいお湯でした。
予定では小浜で温泉に入る予定でしたが、先に入ったことで少し余裕ができました。
その後島原へ。天気が良くてドライブ日和。海の眺めが最高です。
島原はお城中心にコンパクトにまとまっていて、徒歩でも大体回れます。
島原に到着したのが11時前だったので、そのまま具雑煮で有名な姫松屋本店に向かいました。すでに2組ほど並んでいました。
姫松屋の具雑煮は非常に有名で、長崎に来たら是非食べたほうが良い逸品です。なんでも天草四郎が天草の乱の際に雑煮を炊いて戦ったのが始まりだとか。
1番目に入店し、具雑煮(大)を頼みます。朝早起きしてから何も食べていなかったので、めっちゃテンション上がります。
実は、私、この白い餅を貝柱だと思っていて、貝雑煮とずっと読んでいました。具雑煮です。
ダシがすごくおいしいです。大はそれなりに大きいですが、あまりにおいしいので、2杯目も余裕でいけそうです。
お店はすぐに満席になっていましたが、おひとりさまでも入りやすいですし、超有名店なので女性のおひとりさまもいました。また是非食べに来たいです。
おなかも心も満たされて、その後お城にでも行こうかと思いましたが、無料駐車場があるとのことで武家屋敷を散歩することに。
ただ昔風の家があるだけといえばそうですが、景色がなんだか懐かしさを感じます。
水がとってもきれいです。それだけで心が洗われます。
武家屋敷を端まで歩くと、すぐに島原城の入り口になります。
島原城、すごいきれいですね。スタッフのかたもすぐに声掛けしてくれて、感じ良いです。
中は全フロア展示室。天草の乱から雲仙普賢岳の天災まで、非常に充実しています。まともに読んでいたら、またしても半日以上かかってしまいます。長崎県民は勉強熱心なのでしょうか。若干やりすぎでは?と思うくらい、どこに行っても資料展示とその説明が充実しています。
そして文字に疲れたころに最上階に到着。
もともと高所恐怖症なのに、風強いし、怖いよ。壁に寄りかかって震えながら1周しました。誰もいなくてよかった。
ところで、島原に来たらもう一つ、絶対食べたいものが。
島原名物の”かんざらし”です。
車を駐車場に止めて、アーケードを歩きます。
着きました!しまばら水屋敷様。
水が本当にきれいですが、店内にある大量の招き猫が気になってしまいます。店主様が作られた島原の手書きMAPがあるのもありがたい。
そして、ついにかんざらし初体験。
シロップに入った白玉なだけなのですが、島原のきれいな水のおかげで絶品になってます。きつすぎない冷たさが旅の休憩にぴったりです。
この辺りで時間が気になりかけてきましたが、せっかくなので島原の街をもう少し散策。
この日は鯉は池の中だけでしたが、どこも水がきれいです。
その最たる場所が四明荘。
こんこんと湧き出るみずがとてもきれいです。有料ですが、いろいろと説明してくれたり写真撮ってくれたりします。水が湧いているところを見られるのが良いですね。
いずれも徒歩圏内なのもポイントです。
しかし、ゆっくりしすぎて、原城跡の時間が厳しくなってきました。
世界遺産の原城跡は、この機会を逃すともう見に来られる気がしないので、ぜひ行っておきたい。
島原半島を南下して、約40分。原城跡に着きました。
駐車場にはきれいな施設が建っています。駐車料金無料です。
駐車場からしてすでに景色が良い。
しかし、ちょっと時間が無くなってきて少し焦りながら原城跡に向かいます。「どうせ何もないんだろうけど」なんて思いながら。
思ったより広くて、遠い。舐めてました。でもこの辺からもう戦場だったようです。
景色は最高ですね。昔戦場で、今何もないところ、好きです。遺跡特有の静けさの中で一人佇んでいると、時が止まったような感覚になります。本当はこういうところでぼーっとしたかった。
それにしても、やっぱり何もない。
原城跡は、天草の乱で天草四郎率いる一揆側が天草城を襲ったが落とせなかったため、ここに籠って3カ月間幕府軍とたたかった場所です。結局幕府側に敗れ、壊滅します。その後、江戸幕府はキリスト教を禁止し、鎖国へと向かいます。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の1構成資産ですが、ここでの戦いからキリシタンの苦難が深刻化し、キリスト教信者であることを隠し、五島列島などに潜伏していったわけです。そして時代が変わり、キリスト教が再び認められた際にまだ信仰が続いていたことを打ち明けたのが大浦天主堂、というようにつながります。
そのようなストーリーにおいて、この原城跡は非常に重要なんですが、、、
景色は文句なく最高です。
最後時間が無くなりましたが、原城跡は予想していたよりも数倍広かったものの時間はかからなかったので、ぎりぎり時間までに長崎に帰れそうです。
最後に小浜経由で長崎に向かい、小浜の”蒸し釜や”様で海鮮蒸しを食べるのが目標でした。しかし、”蒸し釜や”様が夕方は17時から開始というわけで、絶対に無理なことが判明し、あきらめました。今回の長崎旅行であきらめた数少ないものの1つになりました。
帰りは渋滞がありつつもガソリン入れて、17時半には長崎のレンタカー店舗に車を返すことができ、無事終了しました。
夜はいつものかもめ横丁で海鮮丼をたべ、お土産を買って最終日に備えました。
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