世間はゴールデンウイークです。ここ2~3年はコロナ感染症により旅行が難しかったのですが、今年は周りでもGW中に国内外に旅行する人も多く、やっとコロナ前に戻りつつある実感があります。
一方、我が家のGWですが、混雑しているところに乗り込む気がないので例年だと妻の実家にちょこっと行くくらいです。
しかし、さすがに今年は子供たちをどこにも連れて行かないわけにもいかないので、5/3に日帰りで飛騨高山に旅行することにしました。
前日に情報を集め、詳細な予定を組みました。今回は、祖父母・我が家5人の計7人で車1台の旅行です。
5:00 長野発
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8:00 新穂高温泉郷駅 ロープウェイ
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11:00 飛騨大鍾乳洞
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12:00 高山らーめん
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14:00 高山市内観光 陣屋・古い町並・飛騨牛にぎり・(時間があれば、飛騨民俗村 飛騨の里)
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17:30 飛騨牛ハンバーガー
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19:00 高山発
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~20:30 ひらゆの森
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~23:30 長野着
朝5時に長野出発の予定でしたが例によって遅れて5:15に出発、それでもいつもより早め。
途中松本で祖父母と合流し、一般道で飛騨高山を目指します。
最初の目的地は新穂高ロープウェイです。
ここのメリットは朝早くから(時期によって変わりますが、GW中は8:30~)営業が始まることと、北アルプス(飛騨山脈)の雄大な自然が味わえることです。
特に日帰り旅行の場合、1日でたくさんの観光地を回るには朝早くから営業しているところに最初に行くのが効率が良いです。さらに、山の上は天気が変わりやすく、特に午後は曇ることが多いらしいので、午前中の方が景色を楽しむには良いでしょう。
ただし、人気スポットであり、GW中は激混みが予想されるので8時前には到着して並ぶ予定でした。
実際に8時前に到着しましたが、道中は特に渋滞などなく、駐車場は余裕をもって留めることができました。ロープウェイ乗り場はさすがに混んでいましたが、想定内でした。また、5分ごとにロープウェイが運航していたので、3番目の便に乗ることができました。
ここのロープウェイは第1と第2に分かれていて、第1ロープウェイ降り場と第2ロープウェイ乗り場は建物が異なっていて3分ほど歩きます。
子供たちに2階建てのロープウェイだよと期待させてしまいましたが、2階建てなのでは第2ロープウェイでした。第1ロープウェイに来たのは普通のロープウェイ。それでも景色はすごく良いので、テンション上がります。
鉄塔を通過する際に結構揺れるのもちょっとしたアトラクションぽくて面白かった。4分ほどで到着するので、あっという間です。
第1ロープウェイを降りたところには温泉の入浴施設や足湯があります。また、第2ロープウェイ乗り場のしらかば平駅にはパン屋さんがあります。時間があればここで温泉に入ったり、パン屋さんで名物のクロワッサンを食べたりするのもよいなと思いました。
実は第2ロープウェイ乗り場まで自分の車で行って駐車場に留めて、第2ロープウェイだけ乗ることもできるのですが、料金が100円(大人往復で3300円から3200円に)しか変わらないので、どうせなら第1からでよいでしょう。ただし、時間がタイトであればロープウェイの待ち時間を減らすために第2からでも良いと思います。メインは第2ですので。
第2ロープウェイは30分間隔の運行で、並んでいる人が多いので1回では乗れず2便目で乗れました。待機時間だけで30分を要したので、混雑時にスケジュールを組む際は注意が必要です。
2階建てのロープウェイですが、乗る際はまず2階に誘導され、2階が定員になると1回に誘導されました。我が家は1階の最初の方で乗れたので、進行方向の窓際をゲットしました。どんどん上っていきますが、地面には雪が結構あります。若干ロープウェイ車内も寒いような気がします。
第2ロープウェイ降り場の西穂高口駅に到着したら、ほとんどの人がまっすぐ屋上の展望台へ。ここで見られる北アルプスは絶景です。雪がまだ残っている西穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳などの北アルプスの山々が 360度の大パノラマでかなり近くに迫って見えます。また、遠くには白山が見えました。
屋上には写真を撮ってくれる方が2名いて、2か所で写真を撮ってくれます。自分のカメラでも写真を撮ってくれるので、是非頼みましょう。ちなみにプロのカメラで撮っていただいた写真はすぐに台紙につけて売っていただけます。1500円でしたが、買わなくてもよさそうです。我が家は2か所両方でしっかり写真を撮ってもらいました。
しかも祖母が「記念に残るから」と、しっかり両方とも買っていました。
また、ここには”日本一標高の高いところにあるポスト”があります。
ここでは滞在時間30分くらいの計画でしたが、大自然の素晴らしさ、空気のうまさ、開放感などあって、登山口まで軽く散策。寒くはないけど、結構雪が残っています。子供たちもうれしそうでした。
登山口は結構雪が残っていて、登山するにはしっかり準備が必要ですね。
また、ここではソフトクリームやチュロスなどが売っています。ちょっとおしゃれな感じですし、こんな景色の良いところで食べたらさぞおいしいでしょうが、お値段はやや高めです。我が家は次の予定があるので帰りのロープウェイに間に合うように時間を見ながら動いていたのですが、いざ帰ろうとすると子供と祖母がソフトクリーム買う列に並んでいるではありませんか。
結局次のロープウェイにも乗れず、2本遅れてしまいました。幸い、第2ロープウェイの臨時便が出てくれたので第1ロープウェイは1つ前に間に合いましたが、危うく大幅なロスになるところでした。混雑によってはロープウェイの待ち時間が結構大きいので、スケジュールに注意が必要です。
結局最初の新穂高温泉駅に戻ってきたのは11時で、しっかり3時間も楽しみました。予定では2時間でしたので、予想より見ごたえのある観光スポットだったといってよいでしょう。
次の目的地は大鍾乳洞です。高山市の手前にあり、新穂高ロープウェイから約45分で着きます。
途中に看板もありますので、迷わずにすぐわかります。
大鍾乳洞のすぐ手前には、大人気漫画「呪術廻戦」で有名な”両面宿儺”の社がありました。
アニメの中のキャラ「呪いの王」とはだいぶ印象が異なります。
実は両面宿儺は、飛鳥時代に編集された「日本書紀」に登場する、飛騨在住で顔が2つ、手足が各4本の鬼人であり、人民から略奪などしていたため大和朝廷の難波根子武振熊(ナニワノネコタケフルクマ)により討伐されたとのことです。興味深いのは、飛騨では英雄であったり十一観音の化身とする伝承があることで、もしかしたら飛騨の人のために中央政権と戦った武人だったのでしょうか。
大鍾乳洞の入り口近くには「飛騨にゅうかわ宿儺まつり」で実際に使用された宿儺鍋が展示されています。また、その手前のキャラはご当地キャラクターの「すくなっツー」だそうです。
飛騨大鍾乳洞は大橋コレクション館と同じ入り口で、チケットも共通で大人1100円です。
ちなみに大橋コレクションの大橋さんとは、飛騨大鍾乳洞を発見した人だそうです。黄金の展示などありましたが、我が家はほぼスルーしてしまいました。
大鍾乳洞は正直なところ、あまり期待していなかったのですが、行ってみるとかなり面白いです。
まず、鍾乳洞というのがイメージできていませんでしたが、リアルな地下洞窟です。子供たちはマインクラフトが大好きなので、とても興奮していました。
適度にライトアップされていて、とてもきれいです。
大満足でした。内部は結構起伏があり、子供は適度に体を動かせるのが良いです。
所要時間は30分程度で、広さもちょうどよい感じだと思いました。
お昼は高山らーめんを食べることに決めていましたので、以前板倉らーめんがあった道の駅へ。
残念ながら板倉らーめんは赤字で閉店になってしまったそうです。
しかし、同じ敷地内に高山らーめん店があり、そこで食べることにしました。
ゴールデンウイーク中でしたが、さほど並ばずに食べられました。牛すじラーメンをオーダー。
細いちぢれ麵で、スープはしょうゆ味ですが甘みがあって、牛すじと合います。
昨今の高レベルのラーメンと比較すると若干物足りなさを感じますが、ご当地ラーメンとしては食べておきたい食事の1つだと思います。
ここから高山市内はもうすぐです。信号機がでてきたらまもなく町並が見えてきます。
どのくらい渋滞するんだろうかと覚悟してきましたが、思いのほかさほど混んでいません。しかしさすがに駐車場はどこも満車で、誘導員に誘導されてしまうので路上で駐車場が空くのを待つこともできません。
もともと1時間くらい駐車場待ちする覚悟できているので、こんなものかと中心部に向かって運転していると、意外にも高山別院照蓮寺付近の駐車場が主要道の奥にあり、そこのゲートの手前で10分ほど待つだけであっさり駐車できました。
古い町並付近の駐車場は30分300円などでしたがそこは30分200円で、駐車場探しを延々とすることを思えば、かなりラッキーだったと思います。古い町並の近くで、観光にも便利な場所でした。ちなみに混雑時でなければもっと安いところや最大料金があるところがあるみたいです。
最終目的地の高山市内に、予定通り2時に到着することができました。思ったよりかなり順調です。
早速向かったのは古い町並の中にある、”こって牛”様。ここで飛騨牛にぎりを食べるために飛騨高山に来たといっても過言ではありません。古い町並内に姉妹店と合わせ2店舗あるのですが、どちらも長い行列ができていました。30分は待ったでしょうか。7人で7100円分のにぎりをオーダー。
最高級飛騨牛を使っているとのことですが、さすがにおいしい!
ラーメン食べた後であまりおなかが空いていなかったのですが、子供たちもペロッと食べてしまいました。
にぎりは海鮮せんべいの上に載っているのですが、せんべいも食べられます。しかし、せんべいの食感が強いので、にぎりのうまみが飛んでしまいます。にぎりの余韻を満喫してから食べましょう。
その後はお団子食べたり、おしゃれなドリンク飲んだり、土産物を見たりと、誘惑にかられるままに散策します。混んではいましたが、都会では日常的な程度であり、ゴールデンウイークだからと言って絶望的な感じではありませんでした。
そして、赤い橋を渡り、陣屋へ。
飛騨高山は、江戸時代には良質な木材が取れ熟練の職人が多数存在したことから、非常に重要な土地ということで幕府の直轄地でした。そして幕府の役人が働いていた場所が陣屋です。200年前の建物が残っているそうです。
建物内には台所や便所など、江戸時代の生活が思い起こされるような部屋がいくつもあります。
また、時代劇でありそうな、拷問部屋なんかもあったりして興味深いです。
混んでいた古い町並エリアも、17時頃になるとだいぶ落ち着いてきて、売り切れ閉店しているお店がちらほら出てきます。もしかしたら午前からお昼にかけてはもっと混雑していたのかもしれません。14時から17時まで散策していましたが、やりたいことは全部できました。
夕飯ですが、いろいろと食べ歩きしすぎておなかがすいていないこともあり、妻の希望でハンバーガーではなく焼き肉屋さんで飛騨牛焼肉を満喫することに。高山駅付近の大衆焼肉屋さんでしたが、ここも開店前から並んでいたためか、予約していないにもかかわらず開店と同時に入店できました。
普段はチェーン店の食べ放題しか行かないので、口の中で脂がとろけるような飛騨牛のおいしさを満喫できましたし、お値段も安く済みました。
最後に平湯温泉で1日の疲れをとって帰宅です。予定していた”ひらゆの森”様は日帰り入浴可能ですが、20:30で受付終了ですので19時過ぎには高山市内を出る必要があります。今回は予想以上に順調で、18:30に高山を出発できました。
平湯温泉でゆっくりお湯につかり、21時前に出発。帰りも渋滞など全くなく、23時前に無事長野に着くことができました。
今回1日で予定していたところに全て行けて、飛騨高山を一通り満喫することができました。ゴールデンウイーク真っただ中ということで、とんでもない渋滞を覚悟していましたが思いのほか順調でした。早朝に新穂高ロープウェイに乗れたことと、高山市内に遅めに到着したことが結果的に混雑を避けることにつながり良かったのではないかと思いましたが、運が良かっただけなのかもしれません。
時間に余裕があれば高山市内で一泊して2日目は白川郷に行くのもよさそうです。
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