ウィーン旅行4日目

学会旅行記
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10/16 水曜日 4日目 バッハウ渓谷、オペラ座の怪人

ウィーン観光は一通りやってしまったので、予定を早めてバッハウ渓谷にいくことにしました。18:30のオペラに行くために、17:00にはウイーンに帰ってこなくては行けないので、緊張感のある旅行でした。

朝早く起きて、ウイーン中央駅に行きmelk行きの切符を買います。

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切符売り場が混んでいたので駅員さんに聞いたところ、自販機での買い方を教えてもらえました。出発駅と目的駅をアルファベット入力するだけで簡単に買えました。窓口で買うには並ぶ必要があり、帰りの切符は自分で買えたので、時間に厳しい今回の旅行では貴重な経験でした。切符は買えたものの、乗り場がわかりません。というのも、melkは小さな駅でしかも乗り換えていくので、電光掲示板ではmelkでは探せないのです。information counterで教えてもらい、その際にこれを使えと、websiteも教えてもらえました。これもとても便利で、出発駅と目的地を入力すると電車の検索だけでなく、乗り場も表示されます。これも帰りの計画で重要な役割を果たしました。

melk行きの電車は混んでいたのですが、座ることができました。しかし、次の駅で乗ってきた若い女性が、そこは私の予約席ですと言ってきました。どうやら指定席に座っていたようです。全然システムがわからないのですが、網棚にライトがついている時は注意が必要だとわかりました。その後は連結部の地べたに座って、スーパーで買ったサンドイッチを食べるという、若い旅行者のようなスタイルで我慢しました。幸い、次の停車駅がst.poltenで、そこでローカル線に乗り換える必要があるので、何度も停車駅で白い目で見られることはありませんでした。しかし、いつまで経ってもst.poltenに着きません。結局15分遅れで着きましたが、その時にはmelk行きの電車は行ってしまった後でした。早速、教えてもらったwebsiteが役立ち、30分後のmelk行きのローカル線に乗ることができました。しかし、ドイツ語メインなこともあり、なかなか厳しいです。

melkではまずバッハウカードというバッハウ地区のバスと船とメルク修道院の入場料がパックになったお得なカードがあるらしく、それを買おうとしましたが、小さな駅には駅員さんがいないことがわかりました。事前の予習とはだいぶ展開が異なります。嫌な予感がしつつも、まずはmelkのinformation  centerを目指します。途中圧倒的な存在感のメルク修道院が目に入ってきます。さすが世界遺産です。

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小さな町なので、迷うことなく、information centerに着きましたが、予想どおり朝早いためセンターのドアは開きませんでした。さらにドアには、ドナウ川遊覧船の時刻表が貼ってあり、15:30の船1本しかないと書いてありました。予定では11時発の船に乗る予定だったので、オペラに間に合わないかもしれません。不安になりつつも、とりあえず先にメルク修道院を廻ることにしました。街を見下ろす小高い丘の上にありますが、歩いてみるとすぐ着きます。中はとても綺麗で博物館のようになっており、展示物が飾られています。ベネディクト会の宝物がたくさんあるのですが、解説が英語なのでいまいちわかりません。また、韓国人のツアーと中国人のツアーに囲まれてしまっていて、先を急いで回ったので、じっくり観光というわけには行きませんでした。図書館はウイーンで見た国立図書館と似ていますが、こちらの方が小規模でした。大聖堂は流石に最大規模です。写真禁止になっていましたが、韓国人ツアーはみんな写真を撮りまくっていました。中国人ツアーは誰も撮っていませんでした。意外です。教会は名だたるところはどこも圧倒されるような豪華さと荘厳さを兼ね備えていて見応えがありますが、逆に言えばどこも似ています。宗教の力というのはすごいと感動しますが、何度も教会に行っていると感動が麻痺してきます。後からツアー客がどんどん来るので、メルク修道院を出ました。広場の出口の左手のお土産屋の屋上が展望台になっていて、メルク修道院のチケットでそこにも入れますが、あまり見所はありませんでした。

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その後、10時過ぎにinformation centerに行くと、親切なおじさんが一人いました。やはり、オフシーズンなのでドナウクルーズの遊覧船は15:30の1本だけだそうです。まだ10月半ばなのに。しかも、デュルンステインには停まらないと。一方、melkーcrems間は1時間に1本バスが走っているので、それであればデュルンステインにも行けるとのことでした。おじさんのお勧めは船とバスを組み合わせることだと教えてくれました。しかし、15:30の船に乗るとウイーンに着くのがギリギリ18時頃になり、何かトラブルがあるとオペラに間に合わなくなります。失意の中ですごく悩みましたが、船まで5時間近くあったので、とりあえずドナウ川を観に行くことにしました。ドナウ川は広い川ですが、たまたまなのか、水が泥色に濁っていて綺麗ではない。

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船は完全にクルーズ船で、一般の人が生活で乗るような船ではありません。乗車券は片道30ユーロとやや高いですが、バスでも15ユーロ程度かかるので、クルーズできると思えば高くもないと思いました。しかし、とにかく時間が悪すぎる。ドナウ川を見つめながら熟考した結果、船に乗れば時間がギリギリでオペラに行くのにホテルによる時間がない。バスで行けば船には乗れないがデュルンステインには行けてオペラにも余裕で間に合うということに気づきました。そこで今回はドナウクルーズは諦めて、バスで移動することにしました。やはり小さな村であるmelkで船を5時間近く待つのは無理があります。バスは行ってしまった後だったので、45分ほどmelkの街を散歩しました。ゆっくりみて回るとmelkはなかなか良いところです。広場が市場になっていて、中央に噴水があり、お店にはそれぞれ看板が出ていて、中世ヨーロッパの街というのはこういう感じなんだろうなと思います。

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次にバスでデュルンステインに行きました。地球の歩き方には最もメルヘンな街と書いてありましたが意味がわからなかったのですが、行ったらわかりました。畑の傍を進むと高い壁で囲まれた狭いエリア内に建物が密集しています。

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川沿いには青い塔の教会があり、丘の上には古城が見えます。

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酒場では昼からみんなでお酒を飲んでいます。

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まさにドラクエの村のイメージにぴったりです。また、高い壁は進撃の巨人のようでもあります。来た甲斐があったと思いました。狭い村なので1時間で十分ですからドナウ渓谷にきたら是非行ったほうが良いと思いました。ドナウ川は船から見ても陸から見ても大して変わらないし。そういえばこの辺りのドナウ川に橋がないのは世界遺産に景観が指定されたからかもしれません。この村の食堂で食べるのはハードルが高かったので、教会の前のベンチで一人スーパーの安いハムサンドを食べました。

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再度バスに乗り、ドナウ渓谷旅行の最終目的地のcremsに行きました。cremsはmelkと違って全然大きな地方都市です。船着場から駅まで歩けない理由がわかりました。イメージ的にはmelkが白馬町、デュルンステインが小川村、cremsが長野市みたいな感じです。無事電車で5時頃ウイーンに帰ることができました。6:30のオペラ前に駅のフードコートでまたしても魚のフライサンドを食べました。ずっとこんな感じです。スーパーでビールも買ってホテルに戻り着替えてオペラに向かいました。しかし、連日の歩き過ぎで体の調子が悪いです。体調不良のままオペラに行くことになりました。

オペラ座の怪人はデルムント劇場で行われました。

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ストーリー的に面白そうなので、マクベスよりこちらを楽しみにしていました。ここでは個別モニターはなく、舞台の横に英語字幕が表示されるのですが、すぐに切り替わるのでついていけません。早々に読むことを諦めました。内容は1番最初のシーン以外はほぼ原作通りだと思いました。また、こちらは国立歌劇場とちがい、衣装やセットなどが凝りまくっていて、火柱が出たり客席の頭上にあるシャンデリアが落ちてくる仕掛けまであります。日本語表記がなかったこともありますが、前日のマクベスと比べると若干見劣りするなという印象でした。それよりも途中からものすごい偏頭痛が起こり、見ているのがきつかったです。最後はスタンディングオベーションが起こり、終わりました。あのテーマ曲が耳に残りました。帰りは路面電車で簡単に帰ることができました。

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